元々海外が発祥のファクタリングは国内でも利便性が知られるようになり、利用者が増えて現在はすっかり定着した感があります。
借り入れと違い迅速、確実に必要な資金を確保できるということで、銀行融資よりもファクタリングをメインの資金調達法にしている社長さんも大勢いらっしゃいます。
この回では2024年におけるファクタリング業界の現状について、独自の視点から考察を行ってみたいと思います。

取引数は増加も一部の期待は素通りか

取引数は増加も一部の期待は素通りか

現場の肌感覚として、取り引き件数は年々確実に伸びていると実感しています。
ファクタリングの認知度としても、相談者の方はよく調べていてファクタリングの性質や内容をよくご存じのケースがほとんどで、弊社がいちから説明をしなくてはならないケースはかなり少なくなっています。
過去、2020年4月の民法改正によって債権譲渡禁止特約付きの債権譲渡がしやすくなった経緯がありましたが、これについては当該性質を持った債権の取引事案はそれほど増加していません。
一般的な売掛債権の流通量が増えているなというのが現場の印象です。

国内ファクタリング市場の伸びしろ

国内ファクタリング市場の伸びしろ

海外市場においては、アメリカや中国などのファクタリング市場は成熟期を迎え、飽和状態にあるという指摘もあるようです。
日本国内においては、取引量が増加し続けていることから、まだまま飽和とはいえない状態です。
今後も取引数増加が見込め、伸びしろがかなりあるというのが弊社の認識です。

オンラインファクタリングが主流に

オンラインファクタリングが主流に

サービス提供を行うファクタリング事業者も参入が加速していて、業者の数は数年前と比べてかなり増加しています。
貸金業と違って法規制がなく参入がしやすいことや、認知度の上昇によって需要が急増していることを受けて提供側もビジネスモデルを描きやすくなっているようです。

規制がないことで各社自由なサービス提供ができ、創意工夫が可能であることは利用者の利便性にもつながります。
今主流になっているのはオンラインファクタリングで、地理的要因に左右されずどこにいても利用でき、会社のパソコンから全ての手続きが完了する点がメリットです。
面談もオンラインで、資料の提出もWEB上で完結するので来所したり業者側スタッフを迎えての面談など手間のかかる作業が一切発生しません。
弊社でもほとんどの取引がオンラインファクタリングで、即日で資金調達が可能となっておりますので、お気軽にご利用頂ければと思います。

現状の課題は?

現状の課題は?

古くからサービス提供を行ってきた弊社としては、質の良くない業者の参入が増えないか心配しているところです。
需要が高まりサービス提供をする業者が増えること自体は悪いことではありませんが、中には利用者のことを考えない不誠実な対応をする業者も少なからず存在します。
こうした業者と取引してしまわないように、利用者側でも十分な注意をして頂きたいと考えます。
また架空債権による取引など不正取引の増加も心配な点です。
架空取引は二パターンあり、一つは利用者側で作為的に架空債権を作り出し、存在しない取引があることを装って、その売掛債権を譲渡しようとするものです。
これは刑事上の犯罪行為であり、民事上の賠償責任と刑事責任の両方を追及されるので絶対にやめてください。
そしてこの架空取引は悪質なファクタリング業者側から持ちかけられることもあるので要注意です。
悪質業者側としては、手数料名目で一定額を差し引いた上で金銭を交付し、後で資金を回収できればいいので、相談者に架空債権取引を持ちかけることでファクタリングの名を借りた金の貸付けができてしまいます。
この話に乗ってしまうと、後で業者の態度が180度変わり「弊社を騙す違法行為だ、警察に言うぞ」などと脅されて法外な金利を取られる可能性もあります。
架空債権取引の誘いは絶対に乗らないようにしなければなりません。

ファクタリング業者の増加による弊害は?

ファクタリング業社増加

サービスを提供するファクタリング業者がふえることで競争激化などの支障が出るかどうかについては、弊社ではその心配は感じていません。
ファクタリングを希望する需要がかなり増えていますから、客の奪い合いのような様相はないのでこの点は特に支障を感じていません。
逆に利用者側からするとファクタリング業者の数が増えることでどの業者に相談すればいいのか迷うことになるかもしれません。
今はオンラインファクタリングが主流で地域差が関係なくなっているので、業者選びの自由が利きすぎて選べない弊害が出てくるかもしれませんね。

法規制の動きは?

ファクタリング業界は現状で強い法規制を受けていませんが、2024年初頭の段階で何らかの規制が入る、あるいは議論されているという情報は入っていません。
貸金業法のように強い規制を受けない分、利便性の高いサービス提供を続けられる見通しです。
利用者側としては上でも見たように質の良くない業者の存在に注意しながらファクタリングを活用してください。

まとめ

この回では2024年のファクタリング業界の現状についてお伝えしてきました。
ファクタリングの需要は確実に伸びている印象で、これからも取引数は伸びる傾向にあると見ています。
サービス提供者となるファクタリング業者の数も増えていますが、強い法規制がなく自由度の高い業界となっているので、利用者側としては業者の信頼性をチェックしたうえで相談する姿勢をとってください。
弊社JBLはこれからも利用者の皆様に安心安全なサービスを提供して参りますので、どうお安心してご利用くださいませ。